ビカクシダ胞子培養で前葉体が出てからの湿度管理と注意点

こんにちは、あざらシダです。

今回は前葉体が出てからのビカクシダの管理についてまとめていきます。

最初の胞子培養って不安も多いと思うんですね。

・ちゃんと前葉体でるのかな?

・カビが湧かないかな?

・湿度・温度はこれでいいのかな?

・前葉体出たけど大きくならないな…

とか初めての胞子培養って手探りな部分が多いと思うので「前葉体が出たあとはどう管理したらいいの?」という部分を解消できたらと思います。

前葉体が出たあとの管理方法

前葉体管理の基本スタイルは静観です。

前葉体の成長は1日や2日で目に見えて大きく変化することはないので、そこまで神経質にならなくても大丈夫だからですね。

 

我が家では光を1日12時間〜14時間ほどあてて、しっかり湿度がキープできる容器にフタをしてあとは3日おきに観察してます。

ただ放置しすぎると環境が大きく崩れているのに気づかず、下記のような事態に陥ります。

前葉体をダメにしてしまう管理方法

慣れてきたころにやりがちなのですが、つい長い期間「放置しちゃう」んですよね。

以下は私が1ヶ月放置してしまった結果、実際にやってしまった失敗です。

水分が多すぎてアオコがでる

苗床にしているピートやジフィーの表面水分が多すぎる場合、肥料が多い、ライトの当てすぎなどが原因でアオコが発生します。

このどろっとした緑の物体がアオコです。

特に表面水分が多すぎる場合によく発生している印象。

アオコがでると前葉体に覆いかぶさって成長をことごとく妨げます。

(画像左上の部分はまさに侵食を受けている様子。)

 

臭いもするのでできるだけ表面を乾きすぎずび、ちょびちょにし過ぎずをキープする必要があります。

発見した場合は取り除きますが、放置して一面びっしりアオコになると諦めも必要になってきますのでご注意…。

乾燥で枯れる

容器の中とはいえ、まったく水分を与えないと枯れてしまいます。

私はホワイトホークの前葉体を1ヶ月ほど放置してたら8割が焼け野原状態になりました。

その後水を急いで霧吹きで与えたら、残った2割の部分は助かったのですが、苦労して出した前葉体がほぼ全部かりっかりになってる光景に絶望しました。

適度にしめった状態を常にキープしてあげるのが重要になってきます。

前葉体への水やりのタイミング

前葉体の管理はとにかく「乾燥させない」ことが鉄則になります。

前葉体はかなり繊細で表面が乾いてしまうと、茶色く枯れていきます。

乾く前に霧吹きなどで常に表面と苗床が湿った状態をキープしましょう。

 

与えるタイミングは私は光で照らした時に表面の水分が反射で「キラキラする」ときは、まだ水分が多いので与えない。

 

一方で反射しないときは水分が適量or不足状態なので霧吹きでかる〜く表面を濡らします。

2〜3ヶ月たったもこのまま全然成長しない場合は栄養不足なので、この時に薄めた液肥を霧吹きしてもOKです。

3日に、最低でも週一回は見てあげて「こまめに水分量を観察する」のが重要になります。

 

ただ表面に水分がびちょっと残ってるとアオコ発生につながるので、前葉体の表面が湿っているのが確認できたらあげなくても大丈夫です。

室温・湿度・光の管理

室温の理想は26℃前後が適温です。

ただ私は試しに室温が15℃前後の時期に胞子を撒いてみたところ、しっかり前葉体が出て成長していました。

品種や環境によっても左右されますが15℃以下にならなければ一応成長はするかと思います。

ただベストではないので定石通り26℃〜28℃くらいにキープしておくのがおすすめです。

 

湿度は必ず高い状態で管理する。これは本当に大事です。

2段式のタッパーを使うと湿度の管理がしやすいです。

湿度が高すぎたら底に溜まった水を捨てることで簡単に湿度を下げることができます。

光は観葉植物がおすすめですが、ライトや熱帯魚の3色ライトでも育ちます。

高さ40〜50センチ離して当てて、1日10時間以上は当てておきたいです。

LEDは熱が結構発生しますので、近すぎると温度が高すぎる状態になりタッパー内の環境が崩れて調子を崩します。

ある程度離して照射して暑さにも注意を払いましょう。

↑我が家ではこのくらいの距離で照射しています。

まとめ

管理の基本は放置ですが、放置しすぎないのが大切になります。

アオコ、乾燥、栄養不足などこの段階で直面する問題が多い時期でもあります。

3日に一回のこまめな観察とちょっとした変化を感じ取れるかがポイントになります。

湿度がキープされているか?だけは必ずチェックしつつ、基本は静観スタイルですが前葉体の状態を自分の目で必ず確認するというのはこまめにやっておきましょう。

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