ビカクシダの胞子培養で苔や植物が生えてきたらどうする?

ビカクシダの胞子培養中は容器内が密閉され湿度の高い状態になります。

おまけにライトを当てて光も十分なので「苔」にとっても好条件の環境になりますし、気づいたらびっしり一面苔むしていたなんてことも。

でもそもそもビカクシダの胞子培養中にでる苔って悪いやつなの?生えてきたらどうしたらいいの?

ってことを今日は経験から書いていきます。

ビカクシダ胞子培養中に生えてきた苔

ホルタミーの前葉体を表面を覆い隠すようにびちゃびちゃの苔が一面びっしり生えました。

放っておいたらどうなるか?知りたかったので、放置していたら一面苔だけになりました。

(しかし面白いことに2年放置してたらホルタミーの前葉体が復活。前葉体の生命力が苔に打ち勝つこともある。)

 

こちらはジフィーミックスを使うとよく生えてくる苔。(種類はわからない。)

抜いても抜いても生えてくるので、これが出たときは苗床ごと全換えしてしまうことも。

ちなみにボトルで育ててみたら結構きれいな見た目になりました。笑

徒長したハイゴケにちょっと似ている。

ビカクシダ胞子培養中に生えてきた植物

小さな貯水葉のような円形の葉っぱから長い葉っぱが生えてくるので、ビカクシダの前葉体&胞子体と間違えやすい。

一箇所からたくさん出ることはないので抜いてしまえば大丈夫。

苔が生えてしまう原因

使用する用土に苔の胞子が含まれていた場合、それが発芽して生えてくることがあります。

胞子培養は高温多湿な環境で行うため、湿度が高くなり苔が生えやすい環境です。

また光が強いほど苔の発生確率が高くなるので、実はライトは明るすぎない方がよかったりします。

窓際など、光が当たる場所に培養容器を置いている場合、苔が生えやすいです。

苔のデメリット

そもそも胞子培養中に出てくる苔は悪さをするのか?

多すぎる苔は前葉体や胞子体の生育を遅めてしまったり、健全な生育を阻害したりします。

例えば、苔って水分を吸収しやすいので、土が乾燥しにくくなり、根腐れの原因になります。

逆に苔が土の表面でで水を吸いすぎて、ビカクの根まで水が届かなくなったりもします。

また苔も植物なので、ビカクシダと養分を競合します。

苔自体が悪者というわけではありませんが、胞子培養中にあまりにもたくさん発生した場合は対処するのがおすすめです。

苔が生えてしまった時の対処方法

表面のコケをピンセットで取り除く

最も簡単な方法として、ピンセットで苔を除去する方法。

コケが全面に覆いかぶさってしまったときは、ちょっとめんどうですがピンセットなどで表面の土を取り除きます。

コケは表面に生えているだけなので葉や根っこを傷つけないように注意して取り除いちゃいましょう。

これをやると少し土の量が減るので、私は最後に少し土を追加でかぶせておきます。

土ごと全換えする

抜いても抜いても増殖する系の苔は、土ごと全換えすることをおすすめします。

前葉体だけ取り除いて別の苗床に移します。この時にコケごと移してしまうとまた引越し先で増殖しちゃうので、できるだけ前葉体の周りの土は、そっと落として植え替えます。

苔が生えてしまったからと言って、ビカクシダの成長を著しく阻害するものではありませんが、あまりに多すぎるとデメリットも出てきます。

ビカク胞子培養の環境はコケも好きな環境なのでこまめに観察して、もし生えてきた場合は上記の対処法を試してみてください。

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