ビカクシダはある程度大きくなったら「板付け」することで、現生地に近い姿、環境を作ることができます。
ビカクシダの板付けに必要なもの(材料)
・ポット入りのビカクシダ
・1日水につけて戻した水苔
・焼き杉板
・テグス(太さは最低でも3号以上)
・針金(太さは1,8mm以上)
・穴あけ用ドリルや錐(きり)
ポット入りのビカクシダ
市販のポット入りビカクシダや胞子培養から鉢上げした株を用意します。
板付けするビカクシダは「根」がしっかり生えているものがおすすめです。
市販のビカクシダはポットからはみ出すくらい根が生えていることが多いので、すぐに板付けできます。
1日水につけて戻した水苔
水苔は水につけて戻して起きましょう。
量は150g入の水苔なら、「1袋の4分の1程度」戻しておけば十分でしょう。
水の量はぎゅっと握った時に水が滲み出てこない程度で。
先ほどの量なら150〜200ml程度でOKです。
水苔やタッパーやビニール袋に入れて、水を注いで密封して6時間〜1日置いておく
焼き杉板
ダイソーに売っている焼き杉板がおすすめです。
自分で作る場合はホームセンターで杉板を書い、バーナーなどで表面を炙り、ヤスリがけをすれば簡単に焼き杉板が作れます。
テグス(太さは最低でも3号以上)
ビカクシダと水苔を板にしっかり巻きつけるために、テグス(釣り糸)を使います。
3号以上の釣り糸をつかうとちぎれにくいのでおすすめです。
素材はナイロンで大丈夫です。
その他
・針金(太さは1,8mm以上)
ビカクシダを引っ掛けて飾るなら、針金のフックを自作すると便利です。
ダイソーで売ってるので1,8mm以上の太めの針金が強度が高くおすすめです。
・穴あけ用ドリルや錐(きり)
杉板に針金を通すために穴を開ける必要があります。
DIYをやる方なら電動ドリルで簡単に穴が開けられます。
ビカクシダの板付け手順
まず板付けするビカクシダ、水苔、杉板を用意します。
市販のビカクシダは土で育てられているものが多いと思います。
根っこを傷つけないようにポットからゆっくりと取りだして、土をできるだけ落としましょう。
土を落としたらバケツや大きめの容器に水をためて、ポットから取り出したビカクシダの根っこを優しく手で洗ってあげます。
できるだけ余分な土を落としてあげましょう。
この時根っこにダメージを与えないように優しくやるのがポイントです。
土が落とせたら、根っこの周りに水苔をしっかり巻いてあげます。
杉板に薄っすらと円形に水苔を配置します。
水苔を巻いたビカクシダを真ん中に配置します。
水苔をビカクシダを囲うように、まわりに足していきながら、ぎゅっと抑えてお山の形を作っていきます。
ビカクシダの板付け時に上下を確認。「成長点」の向きに気をつけよう
ビカクシダの中心をよく見ると、今まさに小さな葉を出そうとしている「成長点」があります。
成長点は「ビカクシダの上下の向き」の目安になります。
成長点が頂点になるように配置するとビカクシダが本来の形に育っていきます。
テグスで固定していく
水苔が崩れないように気をつけて、サイドからテグスでぐるぐる巻いていきます。
同じ箇所だけぐるぐるするのではなく、できるだけ全体を巻きつけることで水苔が安定します。
水苔を指でぐいっと押した時に「弾力が出る」程度に、きつすぎず、ゆるすぎない程度に巻いていきます。
成長点を傷つけると、成長が止まってしまうので注意しながら巻いていきます。
針金でフックを作る
巻き付けが完了しました。
このままでは壁にかけたり吊るしてディスプレイできないので、板の上部に穴を開けて、針金を通していきます。
板の上部、ちょうど真ん中に穴を開けます。
針金を通してフック状に曲げれば、板付けは完成です。
影通しが良くてあったかく、明るい日陰で管理していくとすくすく伸びていきます。
ビカクシダが成長して板が小さくなってきたら、一回り大きな板に引越するか、リセットして小さい状態から再び楽しむことができます。