「板付けされた立派なビカクシダは高くて手が出せない…。」
という理由から胞子培養を始めたいという方も多いのではないでしょうか。
確かに胞子自体は成長した株を買うより断然安いですし、うまくいけばビカクシダをたくさん入手できます。
でも胞子培養からよく見る板付けのビカクシダの大きさになるまで、どのくらいの期間が必要なのでしょうか?
胞子培養から鉢上げまでどのくらいかかる?
種類や環境によってまちまちですが、早ければ9ヶ月、遅くても2年ほどで鉢上げできるまでになります。
胞子培養の大まかな流れは、
前葉体が出る → 幼胞子体が出る → 鉢上げ → 板付け
といった流れになります。
私が個人的に胞子から育てたビカクシダの成長例を見ていきます。
前葉体が出る(約3週間〜2ヶ月)
胞子を蒔いてから約3週間〜2ヶ月もすると撒き床の表面が薄っすら緑がかってきます。
薄い芝生のようになってきたら前葉体が順調に育っている証拠です。
しばらくすると縁が波打つ小さなお椀のような葉っぱ状に成長します。
このくらいもさもさになったら霧吹きをかけたり、水滴を落として受精を促します(画像はスペーシング後)
幼胞子体が出る(約2〜6ヶ月)
受精を完了すると幼胞子体という小さな葉っぱが出てきます
(コロナリウムの胞子体)
(リドレイの胞子体)
鉢上げ(約9ヶ月〜18ヶ月)
根っこの生育が止まらないようにスペースを確保するために、鉢上げします。
私はケースに収まりきらなくなった、根がしっかり育ってきたタイミングを目安にしています。
環境つくりや管理が上手い人はもっと早く育てることができると思いますし、品種、環境によっても成長の速度は変わってきます。
胞子培養について