ビカクシダの光量と当て方による胞子葉の出方

ビカクシダに必要な光量は?

ビカクシダを健康に育てるにはどのくらいの光量が必要なのでしょうか?

よく観葉植物業界では「明るい日陰」という言葉が使われますよね。

ビカクシダもいわゆる明るい日陰でしたら十分に生育できます。

明るい日陰の定義が何ルーメンと決まっているわけではないので、曖昧な表現に感じますが、我が家では「南向きの窓際のレースカーテン越しの光」を当てており健康に育っています。

(光量足りるかな?と迷った時に目安として考えてみてください)

植物育成ライトを使う場合

植物育成ライトを使う場合は、だいたいですが斜め60〜70°くらいの角度で正面から当てると胞子葉はつんと上を向いてくれます。

ビカクシダ(コウモリラン)用の植物ライト

ライトの種類にもよりますが、20wのLEDライトを1〜2mくらい離して照射した場合、壁面の1平方メートルくらいの照射範囲をカバーしてくれる。みたいな感覚で当てています。

ざっくりですが板付けしたビカクシダ4〜8枚をひとつのライトで面倒見ているみたいなイメージですね。

もちろん上の方のライトに近いポジションはやはり強い光が当たりますし、下の方は弱くなります。

ただ板付けした下部を2〜4つ育てたちという感じでしたら、20wのライト1個でも十分でしょう。

ライトのスペックや、板付けしたビカクシダの大きさによって適したライトを使っていく必要があります。

また窓際の光が弱い場合に「補光」としてライトを併用していくのも、健全な株を育てるうえでかなり役立ちます。

窓がない場合、窓からの光が弱い場合はライトを当ててあげましょう。

ビカクシダに光を当てる向きは?光の方向で胞子葉の出方が変わる

正面側、60℃くらいの角度でライトを当てていたネザーランド

胞子葉は上向きにぐんと力強く伸びている

 

左側からばかり光を当てたネザーランド

成長点が曲がったビカクシダネザーランド

胞子葉が光の方向(画像左側)に曲がっていき、新しく出てきた成長点も左を向いている

そしてサイド右側から光を当てると、先端が右に向いてきた

ビカクシダネザーランド

 

光量の少ない棚の一番下で育てたビフルカツム

ビフルカツムの鉢上げ

びろーんと長い胞子葉が光を求めて伸びていく

 

右下から光を当てたビフルカツム

光の方向へ大きく胞子葉は今までのものと比べ物にならないほど長く伸びていった

 

このように胞子葉は光合成するために光の方向へ伸びていきます。

理想の株姿があるならそれに合わせて光を当てる方向を調整してみてください。

とあるナーセリーでは真上からの光と、正面斜め60〜70°くらいの2つ当てて、斜め上方向に力強く伸びていく株姿を意図的にデザインしていたりもします。

また強い光に弱い品種などはあえて下の方に配置して木漏れ日を再現するなど工夫をしている栽培家さんもいます。

理想の姿 + 品種の特性

を意識して当てていくといいでしょう。

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