ビカクシダに小さい虫が大量発生!すぐにできる対処方法は?

ビカクシダの栽培中、「よく見たら虫めっちゃ湧いとるやんけえ!」ってなった経験はありますか?

私は胞子栽培中の容器内でトビムシが大量発生したり、板付けしたビカクを水につけたら小さな虫が水面にうじゃうじゃ出てきたことがあります。

耐性がない人がそんな場面に直面したら結構ショッキングですよね。

ただビカクにとって良い環境って虫にとっても良い環境なのです。

今回は、ビカクシダに発生しやすい虫の種類、発生原因、そして効果的な対処法である水漬けについて詳しく解説していきます。

ビカクシダに虫が発生する原因は?

基本的に水苔が湿っている状態なので、虫にとっても好都合。

抗菌性が高いので、カビなどは生えにくいですが、虫にとっては安全な隠れ家となるため住み着くことも多々あります。

またビカクシダを育てている人は他にも観葉植物をたくさん育てているという方も多いので、他の鉢から虫が飛んできたり、移住してきたりします。

また板付けする際に、板付け以前に鉢で育てていた場合、根っこについた土から虫がついてくることもあります。

コバエなどはどこからでもやってくるので完全に防虫しようと思ってもなかなか難しいのが現実です。

ビカクシダ栽培中に虫が発生する場所

水苔内や胞子培養中の土中に発生する

水苔内は湿気もあり外的に攻撃されず居心地が良いので、虫にとって好都合な場所です。

また有機物が豊富に含まれており、虫たちの栄養源となります。

また胞子培養中の容器内でトビムシなどが大量発生しているときがあります。

常に湿っているため小さな虫にとっては最適の環境になっているからです。

植物と虫は常に共存しているので、ビカクシダが好きな環境は、当然虫も好きなわけですね。

発生する虫

トビムシ

白くてちっちゃい、ぴょんぴょん跳ねる虫がいたらトビムシです。

(水の中に放つとぴょんぴょん跳ねる様子がわかりやすいです。)

普段は森林の土の中にいて、土壌を改善する役割を持っている本来非常に有益な虫です。

ただ自然の中ならいいのですが、トビムシが家の中を大量にぴょんぴょんしてたらおぞましい気持ちになる人の方が多いんじゃないでしょうか…。

観葉植物の栽培では結構嫌ってる人も多く、それ専用の殺虫剤も売られたりしています。

植物の生育環境を改善してくれるので、私は駆除したりしませんが、気になる方は対処しましょう。

コナカイガラムシ

白いもふもふしたダンゴムシみたいなやつがついていたら、コナカイガラムシです。

集団で植物の汁を美味しそうに吸ってます。弱っている葉や株につきやすい印象。

侵入経路はまじでわからない。どこからともなく現れますからね。笑

おそらく土の中に卵があったり、他の植物についてたやつが移動してきたりするのでしょう。

 

対処方法は結構簡単で、ひたすらピンセットとか取り除くのみです。

ダンゴムシよりも一回り小さいくらいのサイズなので、十分に手で取り除けます。

ヤスデの子供

水苔の中でたまにヤスデの子供を見かけます。

室内の栽培ではあまりみないのですが、外でビカクシダを育てている方は見かけたこともあるんじゃないでしょうか。

ヤスデは腐食した植物の葉や根っこを食べるので、水苔内で腐った有機物などは好んで食べるのではないでしょうか。

キノコバエ

観葉植物育ててたらどこにでも湧くコバエです。

どこからともなく発生して、まったく0にするのは結構難しいです。

室内なら冬でも生きてますし…。

市販なコバエほいほいなどは効果がなく、対処にこまるタイプのやつです。

植木鉢に挿すタイプのキノコバエ用トラップも売っているのでアイテムで対処しましょう。

アザミウマ

葉っぱをよく見ると「黒い小さな点が動いてる!」

この小さな黒い点が、アザミウマです。

葉っぱの栄養を吸っているのか、葉っぱの見た目がところどころぼろぼろになっています。

1匹見つけると数匹〜数十匹ついてることが多く、葉っぱの表面が汚くなってるので気づきやすいです。

手で触れると簡単に取れます。拭き取るのもひとつの手でしょう。

最強の対処方法「水漬け」

鉢や板付けの場合、これらの虫を一括で取り除く方法があります。

それが「水漬け」です。

鉢や板をそのままバケツにダイブさせて5分ほど放置します。

しばらくするとたまらず虫が表面に浮いてきます。(今回はトビムシが浮いてきました)

水苔内に虫がいた場合窒息してそのまま星になり、さらに虫の死骸はビカクシダの肥料にもなります。

あまりにも虫が多くて気持ち悪い!という場合は水につけておきましょう。

(取り出す際には浮いていた虫が再びつかないように、表面の水を捨ててから注意して引き上げます。)

虫=悪では必ずしもない

虫と植物は自然界では常に共生しています。

トビムシやヤスデが枯れた植物を食べ土を作り、ハエは花粉を運び、植物の繁栄に貢献します。

害虫として扱いがちですが、本来いて当然の存在なのですべてを対処するのは困難ですし、植物にとってもそれが正解とは言えません。

ただ趣味で美しい植物を愛でる目的で育てているので、虫が大量発生したら嫌になる気持ちもとてもわかります。

そんな時は水漬けなどの対処法をぜひ試してみてください。

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