
この度はビカクシダの子株をご購入いただきありがとうございます。
ビカクシダは大きな株ほど多少の移動ストレスや気候のダメージにも耐えてくれますが、株が小さいほど環境の変化に繊細です。
でもポイントさえ押さえて管理すれば、枯らしちゃうようなこともありませんので、このページではビカクシダの子株に特化した育成方法をまとめておきます。
何度も胞子から育ててるよ!って方は全然読まなくても大丈夫ですが、「小さな株からちゃんと育てられるかな?」といった心配がある方は真似して管理してみてください😌
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冬の子株管理
年中温かい部屋で植物を育てている方は特に気にしなくても良いのですが、
・仕事に行くとき
・寝ている時
などに「暖房を消している」方は、この方法を試してみてください。
プチプチを巻き付ける
まず包装を剥がします。

そしたらプチプチをポットの深さに合わせて、だいたい半分くらいに切りましょう。

これをポットに巻き付けていきます。

テープで止めて

余分なぷちぷちをカットして、完成です。

せっかくなので付属のぷちぷちを活用しちゃってください😊
防寒対策はどれだけしてもいいので、半分に切った2枚とも巻いちゃってもいいですよ!
夜間は発泡スチロール内で管理

真冬の夜間は底面が冷え込むので、発泡スチロールの中に避難させると生存率が上がります。
夜は光合成しないので、蓋をしちゃっても大丈夫です。
昼間は太陽を光やLEDをたっぷり浴びせてあげて、夜は温か場所に避難。
少し手間がかかりますが、小さいうちはちょっと過保護なくらいがちょうど良いです。
元気に大きくするポイント!『できるだけ環境を変化させない』
子株ほど急激な環境変化に弱いです。
例えば湿度の高い場所から、急に乾燥した場所に移動したり、急に風がびゅんびゅん当たる場所に移動させてしまうとすぐにしなびてしまいます。
またあったかい場所から、寒い場所に移動するとダメージを受けます。一気に10℃とか気温が変わったら人間だって風邪を引きますよね。
販売時に送られせいただく「育成ガイド」の中で我が家での現在の環境を記載しておりますので、完全に一緒じゃなくても大丈夫ですので、できる限りその環境に寄せてあげてくださいね。
我が家での子株の管理環境
湿度編
我が家では鉢上げした子株は、密閉状態で育てていません。

移動ダメージや、お客様のお家で開封した際にダメージを受けないように、「室内の湿度」の慣れさせています。
住んでいる地域によって湿度は変わると思いますので、低めの湿度環境で育てて、購入者さんが密閉ケースなしでも育てられるようにしています。
密閉ケースがあればこのような感じで湿度高めて育てても大丈夫です!

弱い株は鉢上げ後だいたい1〜2日でしなびてしまいます。
たくさんの子株を育ててきた感覚ですが、1週間生き残ったらそのまま順調に成長していきますので、2週間ほど生き残っており、元気に育っている株から選抜してお送りしています。
大事なポイントは、
「高湿度」→「低湿度」はダメージを受ける可能性あり
「低湿度」→「高湿度」は問題ない
ということ。
アロイドをやってて室内で高湿度のショーケースを持っている!という方はケース中で育てても大丈夫です。
野外の温室は、温室と言っても予感冷えたりするのと、湿度も季節によってまちまちなので注意が必要です。
だいたい新しい葉が2枚生えて、10センチを超えてきたくらいでデビューさせた方が安全ですよ。
温度編
室内は夏はエアコン、冬は暖房をほぼ1日中つけています。
夏は25〜30℃くらい
冬は18〜24℃くらい
の環境です。
ビカクシダの子株は暑いのと寒いのに弱いです。
人間が暑いと感じる気温、寒いと感じる気温はビカクシダもそう感じているとイメージすると、感覚がわかりやすいかもです。
蒸れに弱いので30℃を超えると危険信号!
18℃くらいまでは耐えて少しだけ成長もしますが、15℃下回ったら危険信号です。
水やり
子株は乾燥にとても弱いです。
水苔は常に湿った状態をキープしてあげましょう。
表面が少しカリッとしていたら迷わず水を上げてください。

葉に水滴が残るとそこから寒がるので、「株元」がおすすめです。
100均のスポイトなどがあると便利です。
ただし真冬の水やりは注意です。
あまりにも冷たい水をそのままぶっかけてしまうと一気にしおれていきますので、あげる水はしだけ暖かくしてあげましょう。
「温度差がありすぎないか?」を考えて与えてあげてください。
あまりにも温かい水をあげると、「温度差」が生まれます。
温度変化の高低がありすぎてもビカクシダにとってストレスなので、だいたいの目安ですが20℃前後で調整してあげてください。
光
光は日光、もしくは植物用LEDライトを浴びせてあげてください。
時間は10〜14時間ほどで十分です。
ライトにもよりますが例えばスポットライトなら遠目に当ててあげると良いでしょう。
パネルライトなどの強すぎる光は注意です。
水槽用の小さなLEDライトなら30cm程度離してあげれば大丈夫です。
窓際で育てる場合は直射日光ではなく、カーテン越しの遮光された光を浴びせてください。
真冬は日照時間は短いのでLEDで補光してあげると安心です。
肥料

肥料は春から秋にかけて、規定量の2倍薄めた液体ハイポネックスを2週間に一回程度でも十分に育っていきます。
ただ肥料をやらなくても育つので、必須ではありません。
またどちらかと言うと根をしっかり張らせるために活力剤のリキダスも2週間に一回程度与える方がおすすめです。
早く根をしっかり張らせてあげて、強い株にしちゃいましょう。
板付けの時期について

目安ですが葉がプラスで2枚増えて、10cmほどになれば根もしっかり張ってきますので板付け可能になります。
リドレイ、コロナリウム、マダガスカリエンセのような貯水葉(根元に円状に広がる葉)が先に大きくなる品種は、大きめのポットに植え替えてあげると綺麗に広がります。貯水葉が直径10センチ程度になったら板付け可能です。
枯れちゃったよ!と報告いただいた例
届いてすぐに野外温室に置いたら枯れちゃった!
環境の変化が大きすぎたのが原因と思われます。
まずは室内で大きくして春頃から外デビューするのがおすすめですよ!
葉水をしたら枯れちゃった!
冬の葉水は寒がります。
また水滴が葉の上に長時間残ってるとそこから痛みます。
ヒートマットを使ったら溶けちゃった
真冬に加温の手段としてヒートマットを使うときはご注意ください。
ヒートマットは直接ポットに長時間当たる形で置くと、今度は「蒸れ」が生じます。
また外気が寒いのに株元は温かいという、真冬に外で下半身だけコタツに入ってる状態になって、植物からしても体内が気持ち悪い状態になってるんじゃないかと思います。
ヒートマットを使うにしても数cm何かで浮かせて間接的に温かくしてあげたり、常に暖かくなりすぎてないか?を確認しながら使うとよいかと思います。
葉が黄色くなってきた!
到着直後に葉が黄色くなったり弱ることがありますが、受け取り後はすぐに暖かい部屋で管理して、できるだけ光を当ててあげると元気になります。
すでに出ている葉が萎びたりしても、成長点から出ている葉が腐っていなければ再び元気に成長しますのでご安心ください。


購入されたすべての方の株が元気に育つことを願っております。
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