パラオでの自然観察 見てきた固有種レポート

こんにちは、あざらシダです。

 

先日お客さんの紹介でパラオに行ってきました。

現地で動物の研究をされている日本人の方で、長年パラオに住まれている方です。

 

僕が植物や魚を好きという話をしたら「案内するのでぜひ遊びに来てください!」ということで、本当に行ってきました。

 

珍しい魚や、固有種のコウモリやクラゲ、巨大なシャコガイなどフィールドワークやシュノーケリングをしながら案内していただきました。

 

これからパラオに動植物の観察に行ってみたい方に向けて、パラオ入国の様子や注意点、現地の固有種の動物など紹介していきます。

パラオについて

パラオは赤道近くの国で、日本のちょうど真南にある熱帯の国です。

自然豊かで観光業を主な収入源としており、世界中から観光客、ダイバー、学者、釣り人などが集まってくる国です。

 

なんと日本以外で唯一公用語が日本語の国です。

実際に行ってみて感じましたが、日本人に対して友好的で、年配の方だと日本語ペラペラの方もまだいました。

また戦時に日本がおさめていたことから、日本語でのじゃんけん文化が残っていたりします。

 

ビールを飲む時は「乾杯!」ではなく

「 Tukarenaosu!(疲れなおす!)」

といった不思議な、でも意味がわかる日本語っぽい言葉を使ったりします。笑

 

東京や台北のような「最先端の技術で溢れる栄えた街」があるわけではないですが、これまで調査でいった海外の中でもハワイや台湾と同じくらい過ごしやすかったです。

人と自然が温かい国で、海外旅行での難易度もかなり低いです。 

入国の経路

今回はアメリカのユナイテッド航空で入国しました。

直通ではなく一度グアムまで行き、そこからパラオに行くルートです。

 

中部国際空港から飛び、6時間ほどでつくのですが、しかしいきなり問題発生。

 

なんか知らんけどユナイテッド航空のグアムからパラオの便が飛ばんくなったらしい。

 

「一日グアムで滞在してください。これがホテルの場所と、宿泊券です。ランチ代もこの券を使えば食べれます。」

と空港で言われ、3泊パラオの予定がグアム1泊、パラオ2泊に…。

 

まあそういうトラブルがあるのも海外旅行の醍醐味ですよね!

ポジティブにグアムを1日楽しんでから、パラオへ。

 

空港につくと、パスポートには誓約書的なハンコが押されるw

 

自然を大事にしている国なので、自然を大事にしない人は帰ってくれという主張は真っ当だし僕も同意。

実際観光客の日焼け止めが原因で固有種のクラゲがほぼ絶滅しかけたこともあると現地の方が言われていました。

 

そりゃあ大事な観光資源がよそ者に破壊されたら嫌だよなー

京都の寺が観光客に破壊されたら日本人だってキレると思うw

 

グアムまで4時間、グアムからパラオまで3時間ほど、計7時間のフライトでしたが、2回に分けての飛行だったのですごく短く感じました。

こんなに近い距離にこんな素敵な国があるなんて最近まで知らなかったので、今後の人生でも何回か行くと思います。航空券もそんなに高くないですからね。

パラオ到着

22時くらいにパラオに到着。

飛行機からでると南国特有のしめった空気がぶわっと流れ込んでくるのを肌で感じた。

 

でも日本の夏みたいなべたっとまとわりつくような湿気ではなく、ミストを浴びてるような湿気でさらさらしてる感じでした。

滞在中はほぼ雨でしたが、この湿気はあまり嫌にならなかった。

むしろ肌がつやつやになった。

 

空港はこじんまりしてて、すごく味がある。(でも眠すぎて写真取るの忘れた!)

小さなお土産がある程度で、ほかは何もなし。

自然の国って感じでかなり気に入った。

迎えに来てくださった現地の知り合いが車でホテルまで送ってくれました。

 

いきなりびっくりしたのですが、道路の真ん中で野犬とか猫が普通に寝てる!w

しかも車が来てもどかないので、こっちがどかないといけないw

日本ではまずない光景に若干テンションが上がりました。

 

交通事情ですが、日本の道路を運転できればも問題なく運転できます。

夜間は交通量もそんなにおおくありません。

 

ただ飲酒運転している人も普通にいるらしいので、夜道を歩いたり運転する観光客は特に気をつけないといけないそうです。

交通ルールは日本に比べたらゆるく、シートベルトの着用義務がなかったり、飲酒の取締りも最近は力を入れているみたいですがかなりゆるいです。

 

ホテルはパラオで2番目に良いと言われてるらしく、きれいな野外プール付きのホテルでした。

ついたの夜なので夜の写真。

チェックインは英語でできます。

英語も公用語なので、カタコト英語と日本語とジェスチャーを織り交ぜてほぼすべて場所で問題なく対応できます。

 

物価は意外にもそこまで安くないです。

通過はアメリカドルを使っていて、ランチも10〜15ドルとか日本とそこまで変わりませんでした。

パラオの料理はおいしいの?

パラオでの最初の腹ごしらえは、ハンバーガーショップでしました。

小さな小屋でやってるハンバーガー屋さん。

佇まいにかなり味があって期待大。地元の人もたくさん買いに来ていました。

 

僕はチーズバーガーを頼んだのですが、ずっと憧れてた本場アメリカサイズのハンバーガーが来ました。

これがかなりうまい。

 

東南アジアの食事って日本人からすると食べるものの違いと衛生面で少し心配な部分もあると思います。

私も「パラオのご飯ってどうなんだろ…」って少し不安もあったけど、全然おいしいし食文化もよく似ています。

 

日本食や刺し身が食べれる居酒屋とかありますからね。

またパラオっぽいもので言うと、シャコガイが食べれる中華料理店もありました。

中華料理店ではその場でシャコガイやヤシガニを選んで、さばいてくれます。

パラオではタロイモの焼酎が有名でお店でも飲めます。

もちろんビールもあるので、お酒好きな人にはたまらんと思います。

ただこれも現地の方に聞いたのですが、衛生管理が日本ほどしっかりしてないので、ビール缶の上をねずみが駆け抜けたり普通にしてるらしいです…!

なので、飲む時はコップに移して飲んでくださいね!と言われその通りにしましたw

 

実際スーパーに行った時は米の袋の上を店員さんが靴のまま普通によじ登っていたので、衛生面に関しては日本の常識は世界中のほぼどのくにでも通用しないと思ったほうがいいですね!

こういう現地人目線の情報はかなり助かりますし、おかげさまで病気せずに過ごせました。

 

あとここには載せませんが「コウモリ」が食べれたりします。

詳しくは書きませんが、「コウモリ パラオ」で検索すると料理が結構出てきますので、気になる方は検索してみてください。

 

お店にもよると思いますが、パラオの料理は全体的に美味しいですよ!

食文化が似ていて、馴染みのある料理が食べれるのも大きいですね。

 

ホテルのビュッフェも洋食だけでなく、なんと納豆までありました。笑

かなり日本人に優しい国ですし、最初の海外旅行にもおすすめの国です。

動植物の観察レポート 

パラオは海に囲まれた島なので、日本のように固有種が豊富にいます。

いくつかの固有種を見てきたので、紹介していきます。

ゴールデンジェリーフィッシュ

まずは固有種のくらげ「ゴールデン・ジェリーフィッシュ」

パラオの本当から船でマカラカル島までいきます。

船を降りたら小高い山を足で超えて、ジェリーフィッシュレイクへ呼ばれる塩湖に到着しました。

安心のライフジャケット付きでシュノーケリングしながらクラゲといっしょに泳いだり撮影ができました。

 

崖の上のポニョの最初にでてくる赤いクラゲはこのクラゲがモチーフらしいです。

世界でもここでしか見られないレア種。

先述して観光客の日焼け止めが原因で絶滅しかけたのもこのクラゲで、めちゃくちゃいるように見えますがとても繊細です。

こんなにクラゲのいる湖に入るの!?

って全身刺されて終わる未来が見えましたが、どうやら天敵がおらず攻撃性が退化したようで、一回も刺されませんでした。

ただその分繊細で人間が汚染してしまうとすぐに数が減ってしまうそうです。

 

僕はツアーの一貫でここにこれましたので、行きたい方はツアーを申し込むといいでしょう。

現地では日本人のスタッフがいて、受付をやってくれました。

 

シャコガイ

固有種ではありませんが、シュノーケリングでシャコガイがたくさん撮影できました。

1年間に1〜2cm成長するらしく、こちらのシャコガイが1m超え。

30〜40歳くらいの可能性があります。

陸から覗き込んでも見える存在感!

基本的には上向き?で海の底に沈んでおり、その場から動かないです。

大きいもので140cmくらいのものがありましたが、挟まれたら足が引きちぎられそう…って恐怖してしまう大きさ。

事例はそこまで多くないですが、実際に挟まれて溺れるという事故は世界で確認されているみたいです。

 

とはいえ、不用意に手をつっこんだりしないように。(誰もしないか!)

 

先述したようにパラオは自然をとても大事にしている国ですし、基本的に触らずに遠くから見守るスタイルで観察しましょう。 

(パラオに限らずフィールドワークをする上では最低限のマナーですね。)

自然のものは自然のままに。

 

ちなみに中華料理店でシャコガイを食べましたが、かなりシャキシャキした食感でした。

(正直ホタテとか、あさりとかの方がうまいです…w)

店のまわりにシャコガイの殻がずらっと並べられていて、「こんなに食べて大丈夫なのかな…」って少し不安になりました。

「食べておいて不安になるんかい!」ってツッコミはなしでお願いします。笑

 

ただパラオではシャコガイの養殖業もやっているみたいなので、養殖シャコガイだったかもしれません!

 

マングローブガニ

爪も体高も非常に大きいカニです。

マングローブ地帯に生息しており、今回は生きた個体を見ることはできませんでした。

茹でられた姿は見れたけどw

日本では沖縄でも見られ、広く分布しています。マングローブが非常に硬いので環境に適応するように巨大な爪を持っています。

 

味の感想を言うと結構大あじです!

ズワイガニとか毛蟹とか繊細な味って感じではなくて、どっちかと言えばタラバっぽい淡白さ。

食感は全然タラバじゃないけど、歯ごたえがしっかりしていました。

味の感想しか言えなくてすみません…w

フルーツバット

パラオの固有種であり、森の中で生活しています。

他のコウモリと違いフルーツを主食にしており、パラオでは食用にもされています。

生きている姿を肉眼で確認できたのですがすぐに森の中へ隠れてしまい、残念ながら写真におさめることができませんでした。

また上述した居酒屋ではフルーツバットを鍋にして提供しています。

結構そのままの姿で鍋に入ってて、見た目えぐいので苦手な人は悲鳴を上げると思います。

ただ肉食でないので臭みがなく、タンパクで食用にしやすかったんでしょうね。

どうしてもパラオでしかできない体験をしたい!って人に人気です。

※推奨はしてません。

熱帯の魚各種

熱帯ということも有り、日本では沖縄で見かける魚が結構いました。

シュノーケリングではブダイ系、チョウチョウウオ系の魚がサンゴの間を泳ぎつっついていました。

サメ系もかなりたくさん見られるので、ダイバーにも人気です。

またパラオは世界から人が集まる釣りの名所でもあり、GT(ロウニンアジ)が連れたり、マグロ漁もやっています。

魚影はかなり濃く、ホテル直結のビーチでも大群が泳いでたり、30センチ超えの結構でかいでさえ浜近くにうじゃうじゃいました。

 

ただ一方で世界中から人が集まるゆえに環境が悪い意味で変化してしまったという経験がたくさんある国です。

ゴールデンジェリーフィッシュの話を聞き、実際にパラオという国に行き思ったのはとても自然は繊細だということ。

数人の人間のほんの少しの刺激でさえ環境ががらっと変わってしまうほど繊細。

日本に戻って出来ることはなにか?と改めて考えるきっかけとなった旅でした。

 

私個人としてはまず自分自身の衣食住を自分の中でできるだけ簡潔させるという目標もでき、帰ってきてすぐさまベランダを畑化しました。

植物や野菜のことをもっと学んでできるだけ地球に負担をかけずに、かつ幸せに生きていく方法を学びどんどん発信していきたいと思います。

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