ビカクシダの胞子栽培で最も多いトラブルの一つが「白カビ」の発生です。
湿度が高く、空気の動きもない密閉容器内はカビが大好きな環境。
「2〜3日目を離しただけで、気づいたらびっしり生えていた」みたいな経験も結構あるのですが、対処法だけしっておけば正直そこまで怖いものではありません。
ということで今回はビカク胞子培養中に白カビが生えちゃったときの対処法を書いていきます。
ビカクシダの胞子培養中に白カビが発生する原因
そもそも何でカビって生えるの?どっから発生するの?って話ですが、カビ菌はそこら中にいます。
湿気の高い部屋や、埃っぽい場所にもいますし、どんなにきれいにしててもカビはいます。
人が動いて風が動くとふわっとカビも舞って移動する。高温多湿のカビが好む環境にたどり着くとそこで大繁殖するイメージですね。
全くカビがいない環境を作るのは難しいので発生するときはする!と割り切る必要もあります。
できるだけ生やさない、混入させない工夫をしたうえで、発生した時の対処法を知っておけばそこまで怖いものではありませんのでご安心ください。
白カビを発生させないためには
ビカクの胞子培養は密閉された容器の中で行うことが多いので、高温多湿で通気性の悪いカビが大好きな環境なんですよね。
まず事前にできる対処法としては胞子を蒔く時に使う「器具の熱湯消毒」です。
カビはいろんな経路から混入しますが、多いのは器具からです。
埃っぽい器具を洗わず、消毒せずそのまま使えばダイレクトに土の中に混入して元気に繁殖します。
「カビを持ち込まない」ことをまずはしていくといいでしょう。
また胞子の様子を確認する際に、「つい頻繁にフタをぱかぱか開けちゃう」ことってありますよね。
これもやればやるほどカビが混入する可能性が高まるので、フタの外から確認するなどそっと見守る方がカビの発生は防げます。
土の殺菌消毒はするべき?
よく熱湯で「土の殺菌」をするという方法も見ますが、土の中の肥料成分が高温で変化したり、揮発してしまいそうなので私はやっていません。
化学肥料で育てるなら熱湯消毒しても良いと思いますが、ジフィーミックスなど有機質肥料を多く含有している土にはあまり使いたくない。
完全に肌感覚ですが、熱湯消毒したジフィーセブンよりも、しないジフィーミックスの方がよく育つきがします。
(ただ土の熱湯消毒してても、ちゃんとビカク元気に育ててる人は全然います。)
次に紹介する白カビの対処法を知ってれば、「そもそもカビってそんなに怖くない」というのがあるので、そこまで神経質になりすぎなくて良いというのが今のところ持論です。
では最後に「簡単にできる白カビの対処方法」をお伝えします。
ベンレートを使った白カビ対処法
ビカク胞子培養中に白カビが生えたら、「ベンレート」がおすすめです。
白カビがわっさわっさ生えてきてもベンレートかけとけば2〜3日で消滅します。
安く手に入り良く効きますし、おまけに値段も手頃。
「5g×10パック」が小分けになってて使いやすいです。
使い方は、まずベンレートを「2000倍」に薄めます。
(5g1パックを1Lの水に溶かします。)
100均で買えるプッシュする霧吹きに移して、カビが生えている箇所に数プッシュしてあげましょう。
フタをして2〜3日観察して、カビが消え去っていたらOKです。
ベンレートを使う時の注意点
ベンレートはあくまで農薬なので、使用の際は手袋をしたり、換気の良い場所で作業を行いましょう。
とくに霧吹き使ってると鼻で吸っちゃったりするので気をつけて使用してください。