ビカクシダの剪定方法は?時期やメリット・デメリット

ビカクシダは1年の内にたくさんの葉を出す植物です。

強い植物なのでそのまま放置しても元気に育っていきますし、葉が生い茂っている株はワイルドで個人的には好きなのですが、

・胞子葉ぼーぼーじゃなくてスタイリッシュに切りそろえたい

・理想の株姿にしたい!

・ちゃんと剪定して健康なビカクシダを育てたい

と思う人も多いのではないでしょうか。

今回は剪定の方法や適した時期になどを経験談から考えていきます。

ビカクシダを剪定するメリット

・蒸れにくくなり根腐れの防止になる

・枯れ葉や傷んだ葉を取り除いて病気や害虫予防

・株姿を理想の形に整えることができる

・蒸散しがちの状態を改善する

剪定することが風通しが良くなります。水苔や用土が乾きやすくなるので、根腐れの防止になります。

また枯れ葉や傷んだ葉を剪定することで、病気の発生や害虫の予防にもなるので健康を保つ意味でも剪定は時々はしてあげたいです。

人間もずっと散髪にいかないと頭皮が不衛生になるみたいな感じで、植物もメンテナンスしてきれいに保ってあげるのは同じように大事というイメージです。

ビカクシダを剪定するデメリット

剪定後は植物がストレスを受け、一時的に成長が遅くなることがあります。

特に葉をいきなり9割落としてしまうような過剰な剪定を行うと、植物が回復するために時間が必要になります。

特に冬場に過度の剪定をしてしまうと、光合成に必要な葉面積が減少し、植物が必要とするエネルギーを十分に生成できなくなります。

また、切り口から病気や害虫が侵入するリスクも高まります。

ビカクシダの剪定方法

といったことを踏まえて上でばっさり剪定していきます。

ビカクシダの葉は特に根本は結構硬くて強健なので、ハサミは園芸用が切れ味よくておすすめです。

100均のでも良いのですが、切れ味が良くて株に負担をかけにくいハサミがあるとより良いです。

おすすめはスタンダードプロダクツが出している300円の園芸ばさみ。

ビカクシダに菌が入ってしまわないように、ハサミは使用前にアルコール消毒。

今回は長く伸びすぎてしまったビフルカツムの葉を切っちゃいます。

他の葉を傷つけないように根本からパチンと切る

ビカクシダの葉を剪定している画像

あんまりギリギリを攻めすぎると成長点を傷つけたり、他の葉を傷つけてしまうのでこのくらいの深さにしておきました。

根本に残った葉柄はそのうち自然にポロッと枯れ落ちていくので放置でOKですよ。

ビカクシダの葉を剪定している画像

ビカクシダの葉を剪定する時期

ビカクシダの葉を剪定するタイミングでおすすめなのが、夏場と冬前です。

夏場は「新しい葉」の生育にエネルギーを注ぐために、古い葉を何枚か切り落とします。

冬前は「乾燥による蒸散を抑えるため」に葉の数を減らします。

ただ一気に大量に葉を落としてしまうとストレスになるので、最大でも全体の3〜4割程度にとどめて置いたほうが負担は少ないです。

真冬に切り落とすと、寒がっている株に余計にストレスを与えてしまうので、できれば剪定は春〜秋にかけての「生育期」にやっておいた方が良いかと思います。

理想の株姿に合わせてビカクシダを剪定する

剪定はビカクシダのコンディション調整だけでなく、「自分の理想としている形」をつくるためにもします。

こちらは「アルシコルネ」ですが上下にバランスよく葉が出ています。

アルシコルネの板付け

これでも美しいと思うのですが、今回は「胞子葉が上に向いている株」を作りたかったので、下葉をカットしました。

アルシコルネの板付け

こんな感じで、胞子葉がほとんど上向きの株ができました。

自分の理想の形をイメージしながら剪定していくのも、ビカクシダの楽しさのひとつですよね。

この際にも「あまり葉を落としすぎないように」を意識して剪定していきました。

好きな葉を残し、次の葉を育てて、また剪定する。

これを繰り返して理想の株姿にしていくのが面白いので、ぜひビカクシダの散髪に挑戦してみてください。

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