シンゴニウムに適した土は?有機質と無機質の成長比較

こんにちは、あざらシダです。

今回は有機物と無機物で、土を変えると「シンゴニウム」の成長にどう影響するか?実験した結果をまとめます。

強い、育てやすいという理由からシンゴニウムを選びましたが、どの植物にも共通する部分も多いので理想の株に育てあげるための土選びのご参考になればと思います。

シンゴニウムの土選びと成長の特徴

シンゴニウムは一言で「コスパの良い植物」だと思ってます。(もちろん良い意味で)

見た目もかわいくて面白く、育てやすく、割と丈夫、そして手頃な値段で買えるからですね。

ただ奥が深くて環境で形を大きく変えたり、ちょっと土が変わるだけで大化けしたりします。

実際うちで育てているシンゴニウムも土の違い、室内・室外での環境の違いが成長に大きく影響して、同じ株から株分けした個体なのに姿が大きく変わりました。

実際の写真つきでご紹介していきますね。

↓まずおおまかなシンゴニウムの特徴のまとめます。

成長速度は早め

生育期はぐんぐん成長し、外で有機質の土で育ててるとツルをどこまでも伸ばしていきます。

うちでは室内と室外で数種のシンゴニウムを育てていますが、割りとほっといても勝手に育ってるイメージです。

葉っぱ斑入りや赤が入ってるかわいいのも多く、価格も手頃なので人気な品種なのも頷けます。

水や肥料が好き

生育期はあげればあげるほどぐんぐん伸びていくイメージ。

肥料は好きで、1〜2週に1回の高頻度でも枯れず、あげてないやつより明らかに大きくなります。

もちろん環境や個体差もありますので、与え過ぎは良くないのでご注意を!

株分けと水差しで簡単に増やせる

水に挿しておけば根っこが生えて簡単に増やせます。

↓我が家はこんな感じで水にさしてはや2ヶ月経ちましたが、枯れる気配がなく根っこがのびのびし過ぎてループしちゃってます。

(鉢に植えるのがめんどいわけではありませんよ!決してめんどいわけではありません!本当です!)

育てやすく割りと丈夫な植物

室内でも室外でも育てるのが可能です。

我が家では実験的に室内外どちらでも育ててますが、どちらでも元気です。

さすがに気温が1桁を下回る冬は枯れたり、弱々しくなりますが、室内で2桁温度あれば余裕でいけるくらいには強いです。

シンゴニウムに適してる土は有機質?無機質?

さて、上記の特徴を踏まえた上でシンゴニウムに適した土について考えていきます。

 

結論。

 

シンゴニウムにどうなってほしいか?

シンゴニウムにどうなってほしくないか?

で土を選び、使い分ける!

 

です!

同じ親から株分けし、同じ環境で育てた、土だけ変えて育てた結果…

例えば、

「葉っぱをどんどん大きくして巨大シンゴニウムにしたい!」

「ツルを伸ばして家を壁をシンゴニウムのツルだらけにしたい!」

という願望があるなら有機質を使う。

 

一方、

小さくゆっくり

「室内のかわいいインテリアとしてできるだけ小さくゆっくり育てたい」

ならば、無機質の土を使うといった具合です。

 

こちらに2つシンゴニウムがあります。

この2つは同じ親から株分けした兄弟です。

 

左は有機、右は無機質の土を使っています。

 

有機質の土で育てたシンゴニウムは葉が大きくなり、ツルを伸ばしてぐんぐん伸びています。

画像

 

無機質の方はこじんまりとしていて、葉っぱに厚みがあります。

外への広がりがない分、内の強さが増して肉厚化しているイメージです。

理想像から逆算して土を選ぶ

同じ親から分けた株なのに、土が違うだけで、成長の仕方に大きく差が出ていますよね。

 

なので大事なのはそれぞれの土の特徴を知ることと、

・徒長してツルがどこまでも伸びていってしまう

・大きくなりすぎちゃう

・増えすぎて困る

みたいな悩みがあるなら無機質の土に植え替えるなど、悩みから考えていくのも一つの手です。 

 

なので有機質・無機質どちらが良いか?ということでなく、どちらもメリット・デメリットがあるのでそれを知った上で選んでいくといいでしょう。

無機質土のメリット・デメリット

メリット

無機質土を実際に使ってみて感じているメリットは、

1,葉は小さいが屈強な株になる

2,根がびっしり張って健康な株になる

3,乾湿のメリハリができ、根腐れを起こしにくい

4,根腐れを起こしにくい

5,室内だと虫が減る

という部分です。 

 

根腐れでよく枯らしてしまうとか、ゆっくり小さく、丈夫に成長させたい方にはおすすめですね。

 

強くなる理由は有機質の土と違い、根の生育にストレスがかかる分、強い個体になっていくからだと思います。

 

こんな硬い土で根っこ成長するんか?って最初は心配になりましたが、結果的にびっしり根も張って超健康です。

 

ただもちろんデメリットもありますよ。

デメリット

使ってみて感じるデメリットですが、

・乾きやすく水きれを起こしやすい

・その状態で水やりを2日ほど忘れるとカラカラのしわしわになってしまう

・よく乾くので水やりの頻度が多くなる

といった部分ですね。

 

有機質の場合は水持ちが良くカラカラになりにくいのに対して、無機質の土はちょっと忘れて放置するとカラカラになってます。

室内で無機質を使うと、有機質に対して水やり頻度が増えて、結構たいへんです。

しかも水がすごく抜けてくるので、受け皿の水を毎回捨てる作業がちょっとめんどう。

 

ただ外で育てる場合はじゃばっ!と水を与えられるので、そのあたりのデメリットは気になりませんね。

有機質土のメリット・デメリット

メリット

有機質のメリットは、

・葉が大きくなる

・根っこがぐんぐん育つ

・成長が早い

・適度に保水してくれる

・コストが安く、種類が多い

 

有機質の土は園芸の定番中の定番ですし、自然に最も近い形で生育していくので、植物の成長は段違いに良いです。

 

迷ったらとりあえず有機質でいいんじゃないのか?やー!と思います。

 

種類も多いので自分が育てたい植物に適したものが必ず売ってますし、コストも安いので迷ったら有機でも全然OKだと思います。

ただ歯止めが効かなくなるほど育つので、その点は注意ですね。

デメリット

・どこまでも成長してしまう

・虫が湧きやすい

・保水性を考えないと根腐れを起こしやすい

 

そんなに大きなデメリットはありませんが、強いて言うなら虫が明らかに湧きやすいですね。

室内で春から夏にかけては結構部屋の中をコバエさんがぶんぶん飛んでます。笑

特に堆肥系が入ってるものは、虫もよく育ちます。

もちろん無機質でも完全に虫が消えるわけではないですので、有機だけのデメリットというか、植物を育てる上でのデメリットといってもいいかもですね。

 

こういったメリットデメリットを知った上で、理想の植物像に照らし合わせて土を選んでみてください、ということでした!

水はけ、保水性、保肥性の高い無機質土の作り方

最後に無機質の土を手作りする方法をご紹介しておきます。

無機質の土は売っていますが、有機質に比べてなかなか少なかったりします。

なのでご自身で配合できるようになると、安く済み安定供給ができますのでぜひお試しください。

【観葉植物が元気に育つ無機質の土の作り方】

赤玉土 3

鹿沼土 1

軽石 1

「ふるいにかけた量」の3:1:1の割合でまぜまぜしましょう。

(いずれも小粒を使用します)

無機質の方はゆっくり育ち、同じ時期に植え替えして、生育期を迎えて2株ですが、ここまで成長の仕方が変わります。

 

赤玉は保水能力が高く、根っこの成長を助けてくれます。

鹿沼や軽石は適度な排水を促してくれて、乾湿のメリハリがでます。

 

実際使ってみると成長はゆっくりなので、最初は心配するかもですが、生育期なら1〜2ヶ月もすればこんな感じで根はびっしりとしっかりと張っていますよ。

根が健康だと丈夫で安定感のある株になりますし、見た目からも力強さを感じますね。

植え替えの際には、根っこについた有機質の土を水できれいに洗い流してから、無機質に植え替えます。

無機質の土は乾いていると根っこにダメージがいくので、湿らせてから植え替えてくださいね。

 

最後に水をじゃばっとたっぷり上げて、2〜3回流すと微塵を取り除けます。

 

微塵が残っていると水はけが悪くなりますので、必ず植え替え直後に水をじゃばりましょう。

 

無機質土の場合の水やり

水やりは「乾いたらあげる」で大丈夫です。

ただ有機質の場合と比べて乾くスピードは早いですので、「他の植物同じタイミング」だとからっから状態になることがあるので注意です。

乾くのが早いぶん頻度多めでもわりとなんとかなるので、こまめにあげてもいいでしょう。

 

私の環境では愛知県で、夏は2〜3日に1回、冬は4〜5日に1回ペースであげています。

ただこれは環境により変わるので、ご自身の環境では何日で乾くか?をまずは観察してみてください。 

 

水の量は一気にどばっとかけちゃって平気です。

一瞬で染み込んでいきますので。

あと自分は大きめのバケツを用意して、そこに鉢ごとじゃぼっとつけちゃってます。

一気にじゅわっと水が染み込んでいくので楽ですね。

 

よく乾くのでたくさん管理するとなるとそういった工夫や、ホースでの水やりが必要になって結構たいへんですが、植物はすごく元気ですので無機質の土での育成もぜひお試しください。

まとめ

結論、あなたの理想に合わせて土を選ぼう!です!

「そんな!根も葉もない!」と言われるかもですが、実際どちらの土のちゃんと結構に育ちますし、あとは好みになります。

なのでどちらの土がどんな特徴があるのか?だけ知っておけばあとはもうご自身で選べると思いますので。

このシンゴニウム、どうしていきたいか?今日買ったこの子、どう育てていこうかな?

そこから逆算して選んでいけばよいかと思います!

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