ビフルカツムの特徴
オーストラリア原産のビカクシダです。
ビカクシダの分布は熱帯気候に多いですが、ビフルカツムは温暖湿潤気候、つまり日本にほんの少し近い気候で自生しています。
オーストラリアには冬があるため、寒さにも割と耐えてくれます。
とはいえ、さすがに氷点下になると枯れ込んでしまうのですが、それでも日本で室内栽培するならほとんど枯れることありません(ただ東北や北海道など北部では室内でも枯れ込むかもしれません)
上部でぐんぐん大きくなるので育てて楽しいですし、胞子葉は上にぐんと力強く伸びる。
少し暗い場所においておくと光を求めてひょろっと長い胞子葉をぐんぐん伸ばしていくのも面白いです。
あと流通量もおそらく多くて、手頃な価格で買えるのも嬉しいポイント。
ポットから板付けしたばかりのビフルカツム
ポットの状態で購入し、板付けしたビフルカツム。
小さい株でしたが、すでに貯水葉が出てきています。
丈夫で生育旺盛なので成長点から次々と新しい胞子葉がでてきて、全体のサイズも大きくなっていきめちゃめちゃ育てやすいです。
クランプ状態になったビフルカツム(1ヶ月後)
子株がどんどん吹いてくるので、クランプ状態に。
この株も3箇所くらいから葉が出てきていたので、分解して再度1株ずつ板付け。
どんどん増やしていけるのも育てていて面白いところ。
光を求めて胞子葉を長く伸ばすビフルカツム
光があたりにく棚の下部で育てている鉢植えビフルカツム。
ひょろっと長い胞子葉が光を求めて長く伸びています。
光の当たりにくい棚の上部に置いてるビフルカツムも光を求めて胞子葉を伸ばします。
気づいたら50cm以上の長さになっていました。
(購入から約1年。選定済み)
植物園のビフルカツム
植物のプロが育てたビフルカツム(東山動植物園で撮影)
貯水葉は何度も何度も重なりがっしりと大木にくっついている。
貯水葉の半径は50cm以上に見える。胞子葉は1m以上にもなり刃先はきれいに二又に分裂している。
大きくなるにつれて葉脈がはっきりと見えるようになる。
ビフルカツムの語源は、ラテン語の「bifurcatus(二等分に分かれた)」という言葉から来ていると言われており、その名の通り大きく成長した胞子葉はくっきりと二又に分かれる。
ビフルカツムの管理
特に変わったことをしなくても元気に育ってくれる。
・窓際に近い明るい日陰にぶらさげておく(or鉢を置いておく)
・水苔が乾いたら液肥・活力剤入りのバケツに突っ込んで吸水させる
・冬は室内で管理。室温が5℃になっても生存していたので、日本の温暖な土地ならまず枯らさない。
・肥料をあげるとぐんぐん育つ(あげなくても生育は良いので、大きくなりすぎるのが嫌ならあげなくても大丈夫)
安いけど株分け、外栽培、最近だと水耕で売ってたりもするし、色んな育て方が楽しめてコスパが良いのでかなり好きなビカクシダです。
※レポートはあくまで我が家の環境での生育状況をまとめたものです。品種や個体、環境により成長の仕方はまちまちですので、ご了承ください。