コロナリウムの特徴
原種ビカクシダの1つ。
coronariumは「王冠」の意味を持っており、大きくなるにつれて立派なクラウンが形成される。
東南アジアが原産で、かなり熱くて湿気の多い場所で生きている。
かといって暑さや日光に極度に強いか?といったらそうでもなく、日本の暑い夏はバテるし、直射日光にも耐えられない。
葉っぱが生い茂った木の枝や幹の陰で直射日光を回避するように、風通しの良い場所でぶら下がっている。
あったかい明るい日陰で風と湿度のある環境を作るとぐんぐん大きくなる。
ビカクの専門ショップでは見ることはあるけど、ホームセンターなどではほとんど見たことがない。
ネザーランドやビフルカツムみたいな屈強さがない分、流通にはあまり向いてないのかもしれない。
ビカクシダ「コロナリウム」の前葉体・胞子体(栽培1〜8ヶ月)
コロナリウムの前葉体と胞子体。特に変わった特徴はなくこの段階では他の種類との見分けがつきにくい。
小さい頃から温かい環境が好き。冬に撒いた胞子から前葉体は出たが途中で成長が止まり受精しなかった。
温かい時期になると前葉体が動き出し大きくなり胞子体もたくさん出てきた。
ほとんどの株が大きくなると貯水葉から形成する。
温かい時期に蒔けば半年でこのくらいまでいけるかもしれない。
コロナリウムはまきまきする長い胞子葉が特徴的だが、まだまだ拝めない。
大きくなりスペースを失った株から鉢に上げていく。
板付けしたコロナリウム(栽培から約1年以上)
根っこが十分に生えたところで鉢上げし、その後1〜2ヶ月後に板付け。
まだ胞子葉は生えない。
貯水用が2重、3重と重なっていき黄緑から濃い緑に
お〜いお茶の緑から、濃いお〜いお茶くらいの緑になりました。(わかりにくいかな笑)
クラウンが形成されていく(約1年2ヶ月)
貯水葉が引き続き順調に生育している。
貯水葉が縦横に大きく伸びて縁が波打ち、クラウンを形成していく様子がわかる。
まだ胞子葉はでない。
胞子葉が出るまでのレポートは引き続き報告します。
胞子葉がでる(約1年3ヶ月)
小さな手のような胞子葉が出てきた。
ここからコロナリウム特有のくるくる巻いた胞子葉に育っていくか?
2週間ほど経ってさらに大きくなった
さらに2週間ほど経過
コロナリウムの管理
・高温多湿な環境が好き
・直射日光に当てず、30℃以上の高温すぎる環境には注意する
・水苔が乾いたら水やり
・液肥と活力剤入りの水を月2回与えた
・窓際のレースカーテン越しの日光で管理
・寒さには弱いので冬は温かい室内で管理(10℃以上)
※レポートはあくまで我が家の環境での生育状況をまとめたものです。環境、品種や個体により成長の仕方はまちまちですので、ご了承ください。